2021年5月9日
温泉にはたくさんの分類があります。
しかも少し温泉のことをわかってくると、逆にたくさんありすぎて混乱してしまうほどです。
ここでそれを整理して説明しましょう。温泉は、実は4つの基準で分類されています。
少々複雑に感じられるかもしれないが、その基準を知れば大丈夫です。
源泉の湧出口の温泉により4つに分類されます。
熱めの温泉は交感神経を、ぬるめの温泉は副交感神経を刺激します。
人の細胞液を基準として3段階に分けられています。
高張性は人の細胞液よりも濃い温泉のことで、成分が吸収されやすいが、湯当たりもしやすい。
等張性は人の細胞液と同じぐらいの濃度、低張性は人の細胞液より低い濃度の温泉で、水分が吸収されやすくふけやすい。温泉はこの低張性がほとんどです。
水の酸性•アルカリ性を示す指標で、
中性/pH6〜7.5を中心として7つに分類されています。
殺菌力アップ | 強酸性水 | pH2未満 | 胃液:pH1.5〜2 |
---|---|---|---|
酸性 | pH2〜3未満 | レモン:pH2.5 | |
弱酸性 | pH3〜6未満 | 皮膚:pH4.5〜6 髪:pH4〜5 | |
中性 | pH6〜7.5未満 | 水道水:pH6.5 | |
美肌効果 | 弱アルカリ性 | pH7.5〜8.5未満 | 井戸水:pH7〜8 海水:pH8〜8.5 |
アルカリ性 | pH8.5以上 | 石鹸:pH7〜10 | |
強アルカリ性 | pH10以上 | セメント:pH10 |
pH7.5以上には美肌効果があり、pHが高くなるほどツルツル感がはっきりします。
酸性が強くなると殺菌力が増やし皮膚病などに効果を発揮します。
温泉の分類といえば、泉質による分類というのがもっともポピュラー。その湯の特徴の最たるものである泉質別適応症とも関連するので、泉質による分類は覚えておきましょう。
現在は10種類となっています。