温泉の場合、脱衣所などに「温泉分析書」の掲示は義務付けられています。ただ、一見すると専門的で難解に見えるので、あまりよく見ていないというのも事実かもしれません。しかし、これは温泉の取り扱い証明書のようなもので、これが読み解けば、その温泉の理解が素早くわかり、入浴の楽しさも倍加します。これまで、の基礎知識を理解していれば、ほとんど解読できますが、復習する意味も含めて「温泉分析書」の解読法を解説します。
いろいろな項目が書かれていますが、ポイントとなる5項目を解読しましょう。それは、「泉質別適応症」「泉質名」「泉質名」「pH値」「温泉」「浸透圧」です。
適応症は入浴することで改善が期待できる症状を記載します。適応症には「一般的適応症」と「泉質別適応症」があり、一緒に書かれている場合がありますが、分かれている場合は「泉質別適応症」がその温泉独特の効能なので、こちらを重視しましょう。適応症の詳しいい内容は「基本知識編」を読んでみてください。
「泉質名」は成分により療養泉10種類に分けられています。「pH値」は水素イオン濃度のよる分類、「温泉」は湧き出したときの温度、または採取したときの温度が表示され、「浸透圧」は温泉分析書に項目がない場合もありますが、「高張性」「等張性」「低張性」と書かれているものがそれにあたります。それぞれの詳しい解読は「泉質名」/「基本知識編」、「pH値」「温泉」「浸透圧」は「基本知識編」を参照してください。
自然に湧き出している温泉場合「自噴(自然湧き出)」、ポンプなどの装置を使った組み上げているものを「動力揚湯」と記載します。湧き出量や掘削深度などが記載されることもあります。
1000mg/kg未満は単純温泉、1000mg/kg以上◯◯塩泉となります。
浴存物質にガス成分を加えたもの。温泉成分の濃さがわかります。
大別して「かけ流し」と「循環ろ過式」があります。「かけ流し」は源泉から温泉を再利用せずに供給するタイプで、「循環ろ過式」は一度浴槽に注入された温泉をろ過して再注入するタイプです。源泉の湯量が足りない場合などに循環ろ過が用いられます。
浴槽の温度を表記
実施している場合は提示します。以下はその例です。